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「簿記検定」とひとことでいっても「日商簿記検定」、「全経簿記検定」、「建設業経理事務士試験」、「全商簿記検定(簿記実務検定試験)」があります。これらの試験はすべて「簿記」というつながりがありますので、一つをマスターするとそれ以外の試験対策がスムーズにできます。まずは最も知名度の高い、日商簿記検定からチャレンジしましょう!! |
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(1)日商簿記検定とは
日本商工会議所、各地商工会議所共催の簿記検定(通称:日商簿記検定)は知名度が高く、安定している資格の一つです。簿記の知識は、経理や、会計部門で必要とされるだけでなく、経営管理・経営分析の基礎として役立ちます。
日商簿記検定の受験資格は特にありませんので、どなたでも受験することができます。
日商簿記検定データ
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(2)各級の概要
1)4級
4級は簿記の入門で、小規模小売店の経営で役に立ちます。ただし、3級からの学習で十分、簿記の基礎を学習できますので、4級をとばして3級から学習される方が多いです。
4級受験データ
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2)3級
3級のレベルは基礎的な商業簿記、記帳、決算に関する初歩的処理を理解している程度のレベルです。
小企業経営、一般記帳係向きの資格であるといえます。3級は平均1〜3ヵ月、速い方は2週間の学習で合格が可能ですので、ぜひ、申し込みだけはしておきたいものです。
また、3級をマスターするためには「仕訳」が特に重要です。「イメージでマスターする日商簿記3級」で仕訳とは何なのかを理解しましょう。
3級受験データ
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3)2級
2級のレベルは高校程度の商業簿記および工業簿記を修得しているレベルです。中小企業の経理担当者や会計主任者向きの資格といえます。また、2級取得者は簿記のプロとして社会から認められ、就職、転職に非常に有利です。
2級では新たな科目として「工業簿記」が追加されます。工業簿記を苦手にされる方が多いのですが、工業簿記は全体の4割出題されますので、たとえ商業簿記で満点(60点)とっても工業簿記が0点ですと合格にいたりません。2級合格には早めに工業簿記の内容をしっかり身につけることをお勧めします。
なお、工業簿記では全体が見渡せると理解が早くなります。苦手にされている方、試験まで時間のない方は「イメージでマスターする日商簿記(工業簿記)」「パターンで解く日商簿記(工業簿記)」を徹底的につぶしましょう。
2級受験データ
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4)1級
1級のレベルは大学程度の商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算を修得し、財務諸表規則や企業会計に関する法規を理解できるレベルです。
1級では連結会計や外国為替換算会計などを学習しますので、大企業の経理部門担当者や経営者、会計指導者向きの資格といえます。
合格率10%、平均受験回数2〜4回の難関資格といえますが、効率的な学習方法を身につければ1回目で合格ということも可能です。
また、1級の合格者は大企業の経理部門からも認められるとともに、税理士の受験資格も与えられますので、税理士まで目指す方は早めに1級の内容をマスターしましょう。
1級受験データ
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(1)全経簿記検定とは
社団法人全国経理学校協会が主催する簿記検定試験を通常「全経簿記検定」といいます。また、全経上級試験は日商簿記検定1級と同様にその合格者には税理士の受験資格が与えられ、問題の質・レベルとも日商簿記検定と並んで高く評価されています。
全経簿記検定データ
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(2)各級の概要(3級から上級)
1)3級
全経の3級は、日商の3級と試験範囲は同じですが、仕訳などにひっかけ問題がない分、日商と比べると易しいと感じるかもしれません。問題構成は5問ですが、問5に財務諸表(P/L、B/S、精算表)の作成となっており、問5が精算表と決まっている日商3級と比べると、P/L・B/Sの作成は慣れていないかもしれません。しかし、精算表の決算整理仕訳ができているのなら、さほど難しくはないでしょう。
「前受手付金」「前払手付金」といった全経でしか出てこないような勘定科目も、最近ではあまり使われなくなっていますので、日商受験者にも比較的違和感なく受けられると思います。
3級受験データ
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2)2級
よく「日商の3級と全経の2級が同レベル」という話を聞きますが、正確には日商3級だけの知識では少々足りない部分があります。実際には「日商3級+α」という具合です。例えば特殊商品売買(割賦販売や積送品の処理)の仕訳や本支店会計など、日商では2級の出題範囲である論点も含まれます。特に本支店会計は第5問の財務諸表作成では本支店合併P/L・B/Sも出題されるので、その辺の知識が全くない場合には(出題にもよりますが)合格は辛いでしょう。しかし、日商2級の商業簿記をこなしている方ならば、特殊商品売買の処理や本支店会計も基礎論点なので、さほど難しい試験ではないと思われます。
2級受験データ
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3)1級
全経の1級は「会計」と「工業簿記」の2科目からなり、2科目とも合格することで1級取得となります。科目合格は1年間有効で、1年以内にもう一方の試験に合格しなければ、科目合格が消失します。
両科目とも、日商2級に比べると1科目あたりの問題数が多いため、基礎論点が多く出題されています。また、問題用紙、解答用紙がB4用紙1枚ずつなので、日商に慣れている方には違和感があるかもしれません。
また、日商2級を取得されて、日商1級の勉強をはじめたばかりの方の力試しとして、ちょうどよいのではないでしょうか。
・会計
出題は5問構成。出題範囲は基本的には日商2級とほぼ同じなので、日商2級ベースですすめてよいのですが、「連結会計」の基礎問題(連結調整勘定の算定や少数株主損益の算定など)も出題されますので、若干日商1級の知識も必要になってきます。
・工業簿記
出題は4問構成。特に問4の原価計算表作成問題には40点近い配点があります。問4の内容としては、部門別個別原価計算、工程別総合原価計算、等級別総合原価計算、組別総合原価計算などの原価計算表の作成問題が多く出題されています。
問題量も多く、日商の商業簿記・総合問題のように、仕訳が10〜15題あり、その仕訳を解答しながら原価計算表を作成するといった、日商にはあまりない形式の出題もされます。しかし、工業簿記の基本といえる論点であり、工業簿記の流れが把握できていれば、さほど難しくはないと思われます。
1級受験データ
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4)上級
出題範囲としては日商1級とほぼ同じ。近年は出題傾向も重なる部分も多く、基本的に日商1級をベースに勉強をすすめて大丈夫です。そこで使用したテキストや問題集などもそのまま使用できるでしょう。日商1級を受験された方は、やり残した部分や苦手だった箇所を中心にすすめ、全経上級の過去問題集をこなしていく勉強法で対応できると思います。日商1級とともに、合格者には税理士の受験資格も与えられます。
上級受験データ
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(1)建設業経理事務士検定試験とは
建設業経理事務士検定試験とは、建設業振興基金が主催する、建設業界における簿記検定だとお考えください。そうすると、「なーんだ、狭い範囲の簿記検定か」と思われるかもしれませんが、何と、日本人の10人に1人は建設業に関わって生活しているのだそうです。しかも、建設会社にとっては、公共工事の入札をする際にこの建設業経理事務士の合格者をどれだけ抱えているかが審査事項の1つになっている(人数が一定のラインを超えないと入札しても落札できないことになりかねない)ので、重要な意味のある資格なのです。 したがって、合格者には一定の手当を支給する会社も多いそうです。
建設業経理事務士検定試験データ
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(2)各級の概要
1)3級
建設業経理事務士3級の合格率は約60%と高く、試験内容のほとんどは、日商簿記3級の内容と同じです。ですから日商3級の知識をベースにして建設業簿記の特徴(おもに用いる勘定科目に特徴があります)を理解し、その独特の処理である完成工事原価の計算をマスターすれば大体は合格レベルに達することができます。
ちなみに、建設業簿記で用いる勘定科目を紹介しておきますと、例えば、日商3級で用いる「売上」は「完成工事高」、「売上原価」は「完成工事原価」として仕訳します。これは一見すると難しそうに見えるのですが、よく見ると「売上」という言葉が「完成工事」に変わっただけのことですから大丈夫でしょう。
また「未成工事支出金」といった科目も出てきますが、これは、読んで字のごとくで「未だ完成していない工事に対する支出金」つまり「工事中の工事原価」を表す科目です。
このように目新しい科目もよく見ると何てことないことに気付くでしょう。
3級受験データ
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2)2級
建設業経理事務士2級の合格率は通常40%以上あり、その試験内容には日商2級と同様に商業簿記と工業簿記があります。商業簿記は工事収益の計上基準のところと、減価償却費などが毎月計上される点にさえ気を付ければ、最近、試験範囲に加わった本支店会計を含めて日商2級の知識でそのほとんどが対応できる内容です。
これに対して、工業簿記は、建設業独特の外注費の考え方や現場共通費と言われる簿記検定でいう製造間接費の扱いに特に注意する必要があり、出題される問題もこういった論点に重点がおかれています。
ただし、日商2級で多くの受験生を苦しめる、標準原価計算や直接原価計算、CVP分析といった論点は試験範囲に入っていませんので、全体的には簿記検定の2級よりも楽だとおもわれます。ですから日商2級を学んできた方は、上記の点を注意し、過去問題を解き進めることを中心に学習していくことで合格を勝ち取れることでしょう。
ちなみに日商3級の学習をしていて、建設業経理事務士の合格を目指される方には、3級・2級の同時受験をお勧めします。この試験は年に1回しかない試験ですし、2級と1級の同時受験は出来ないシステムになっていますので、2級を残してしまうと来年に2級、再来年から1級と、余りに長期間を費やしてしまうことになるからです。
2級受験データ
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3)1級
建設業経理事務士は、財務諸表・原価計算・財務分析と3科目すべてに合格してはじめて、1級に合格したことになります。一方、1年に1回しか試験がないので1科目を残したために1年間待たなければならなくなってしまうこともあります。したがって、この試験に臨むに当たっては、各科目の特徴を把握し、合格までの戦略を練ることが大切です。
・財務諸表の特徴と対策
財務諸表は、第1問で理論の記述問題が出題される以外は、仕訳や適語補充、金額計算の問題から第5問で毎回出題される精算表の作成問題に至るまで、日商1級を学習してきた方なら十分に解答できるレベルです(但し、費用の見積り額を計算し、それを月割りして製造原価に加え、期末に調整する処理には注意して下さい)。
ですから、日商2級の学習を終えた方が、建設業経理事務士の勉強を始め、最初に挑戦するのに最も適した科目だと考えられます。過去に出題された問題を中心に学習していくことで、合格レベルに達することができます。
1級財務諸表受験データ
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・財務分析の特徴と対策
財務分析は日商簿記検定の試験範囲になっていない事もあって、最もなじみのない分野でしょう。しかし、この科目は財務諸表を作成したあとからがスタートのため(難しい日々の取引や、決算処理はありません)、一言で言うと「比率[当座預金比率や経常利益率などの特殊比率]を覚えて(各科目に適用して)計算するだけ」の科目です。したがって、学問的な難しさもなく、最も短期間で学習を終える事が出来る科目です。
しかも、第1問の理論問題も、高い確率で分析手法から出題されているので予想がしやすいという特徴もあります。
1級財務分析受験データ
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・原価計算の特徴と対策
原価計算でも、第1問に理論の記述問題が出題されます。しかし、他の科目と同様、この第1問が完璧に解答できる受験生は多くありません。したがって、この問題の出来不出来が直接、合否につながるとは考えなくてよいでしょう。原価計算で大事なところは、第3問でよく出題される「社内損料計算制度」と、第5問で毎回出題されている「工事原価計算表の作成問題」です。どちらも建設業の特徴を踏まえて解答しなければならない問題ですが、毎回同じパターンの問題が出題され、しかも、試験範囲の改定などもないため比較的取組みやすい科目だと思われます。また過去の合格率で見ると3科目の中では毎回、安定的に合格率が高い科目です。建設業界で働いている方で、この1級の試験に挑戦する方の多くがこの科目から始めておられるようです。なお、日商1級を学んでこられた方にとっては、個別原価計算までしか試験範囲になっていない(意思決定会計もなければ標準原価計算もない)この科目は受験しやすい科目ではないでしょうか。
1級原価計算受験データ
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簿記実務検定試験は財団法人全国商業高等学校協会が行う、簿記実務能力検定です。受験資格は特にありませんが、商業高等学校で推奨していることもあり、一般に商業高校生が多く受験しています。
(全商簿記検定といわれます。)通常、商業高等学校では、授業の一環として全商簿記検定対策を、また、これと平行して日商簿記検定を推奨しているようです。
全商簿記検定データ
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