簿記のいろいろ
2日商簿記検定

(1)日商簿記検定とは

日本商工会議所、各地商工会議所共催の簿記検定(通称:日商簿記検定)は知名度が高く、安定している資格の一つです。簿記の知識は、経理や、会計部門で必要とされるだけでなく、経営管理・経営分析の基礎として役立ちます。
日商簿記検定の受験資格は特にありませんので、どなたでも受験することができます。

日商簿記検定データ

試験日程 毎年6月、11月、2月(ただし1級は2月を除く)
1級から4級
受験者数
(年間)
1級:約40,000人
2級:約170,000人
3級:約270,000人
4級:約8,000人
申込 試験日の1ヵ月〜2ヵ月前から各商工会議所で受付けています。

(2)各級の概要

1)4級

4級は簿記の入門で、小規模小売店の経営で役に立ちます。ただし、3級からの学習で十分、簿記の基礎を学習できますので、4級をとばして3級から学習される方が多いです。

4級受験データ

受験科目 合格基準 試験時間 平均学習期間 平均受験回数 平均合格率
商業簿記 100点中70点以上 1時間30分 1ヵ月〜2ヵ月 1回 約40%

2)3級

3級のレベルは基礎的な商業簿記、記帳、決算に関する初歩的処理を理解している程度のレベルです。
小企業経営、一般記帳係向きの資格であるといえます。3級は平均1〜3ヵ月、速い方は2週間の学習で合格が可能ですので、ぜひ、申し込みだけはしておきたいものです。
また、3級をマスターするためには「仕訳」が特に重要です。「イメージでマスターする日商簿記3級」で仕訳とは何なのかを理解しましょう。

3級受験データ

受験科目 合格基準 試験時間 平均学習期間 平均受験回数 平均合格率
商業簿記 100点中70点以上 2時間 1ヵ月〜3ヵ月 1・2回 30%〜40%

3)2級

2級のレベルは高校程度の商業簿記および工業簿記を修得しているレベルです。中小企業の経理担当者や会計主任者向きの資格といえます。また、2級取得者は簿記のプロとして社会から認められ、就職、転職に非常に有利です。
2級では新たな科目として「工業簿記」が追加されます。工業簿記を苦手にされる方が多いのですが、工業簿記は全体の4割出題されますので、たとえ商業簿記で満点(60点)とっても工業簿記が0点ですと合格にいたりません。2級合格には早めに工業簿記の内容をしっかり身につけることをお勧めします。
なお、工業簿記では全体が見渡せると理解が早くなります。苦手にされている方、試験まで時間のない方は「イメージでマスターする日商簿記(工業簿記)」「パターンで解く日商簿記(工業簿記)」を徹底的につぶしましょう。

2級受験データ

受験科目 合格基準 試験時間 平均学習期間 平均受験回数 平均合格率
商業簿記
工業簿記
100点中70点以上 2時間 3ヵ月から半年 1〜3回 20%〜30%

4)1級

1級のレベルは大学程度の商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算を修得し、財務諸表規則や企業会計に関する法規を理解できるレベルです。
1級では連結会計や外国為替換算会計などを学習しますので、大企業の経理部門担当者や経営者、会計指導者向きの資格といえます。
合格率10%、平均受験回数2〜4回の難関資格といえますが、効率的な学習方法を身につければ1回目で合格ということも可能です。
また、1級の合格者は大企業の経理部門からも認められるとともに、税理士の受験資格も与えられますので、税理士まで目指す方は早めに1級の内容をマスターしましょう。

1級受験データ

受験科目 合格基準 試験時間 平均学習期間 平均受験回数 平均合格率
商業簿記
会計学
工業簿記
原価計算
100点中70点以上
※ただし1科目ごとの得点は10点以上でなければなりません
商業簿記・会計学で
1時間30分
半年〜1年 2〜4回 約10%
工業簿記・原価計算で
1時間30分

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